長内転筋

2019/10/17
 
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hayato
長崎県生まれ福岡育ち 1994年8月生まれの獅子座 血液型はB型でマイペースな性格 趣味は料理と音楽鑑賞とゲーム 東京都の回復期病院勤務で理学療法士2年目の新米です。患者様のリハビリを日々お手伝いしています。 好きな分野は摂食嚥下・解剖学・生理学

長内転筋

起始停止

起始:恥骨結節の下方

停止:大腿骨粗線内側唇の中1/3

「大腿骨粗線内側唇」の画像検索結果

 

画像引用:フィットネスの勧め|体に関して

 

補足:骨盤を構成する骨

骨盤は、仙骨・寛骨・尾骨から成ります。寛骨はさらに坐骨・恥骨・腸骨に分かれます。言葉ではイメージし辛いので、動画と画像で確認しましょう。

骨盤を構成する骨

骨盤を構成する骨

 

 

動画はこちら↓

 

神経支配

閉鎖神経(L3、L4)、坐骨神経からの枝

 

血液供給

大腿深動脈

 

働き

主な働きは以下の2つです。

股関節の内転

 

 

股関節の屈曲

 

その他

股関節屈曲60°(下図真ん中)では、長内転筋と股関節の屈伸軸が一致します。つまり、このときの長内転筋は屈曲/伸展のどちらにも作用しません。

股関節屈曲60°未満(下左図)では長内転筋は股関節の屈伸軸の後方を走行します。つまり、股関節の伸展作用があるということです。

股関節屈曲60°を越えた場合(下右図)では長内転筋は股関節の屈伸軸の前方を走行します。つまり、股関節の屈曲作用があるということです。

「長内転筋 屈曲 伸展」の画像検索結果

 

画像引用:股関節内転筋群(長内転筋・大内転筋・恥骨筋・薄筋)の選択的ストレッチを紹介

 

長内転筋の股関節の屈伸角度の違いによる作用の変換・股関節屈曲<60°:股関節伸展作用
・股関節>60°:股関節屈曲作用

触診

被検者を背臥位にし、検査する側の股関節を軽度外転位とします。

検者は手掌で大腿直筋を包み込み、指先を長内転筋へと向けます。

その後、徐々に股関節外転角度を大きくしていくと、長内転筋の緊張が高まる様子を触知しましょう。

他動的に、股関節の外転/内転運動を反復すると触知しやすいです。

長内転筋の触診

長内転筋の触診

関連疾患

・大腿切断

・内転筋断裂

・内転筋肉離れ

・内転筋拘縮

スカルパ三角

学生のときに覚えた方も多いのではないでしょうか?長内転筋はスカルパ三角を構成する筋の1つです。

忘れた方もいると思うので、ここでおさらいしておきましょう!

スカルパ三角は、大腿三角とも言います。『鼠径部にある三角形の窪み』のことです。Antonio Scarpa(1752~1832)が、鼡径部のヘルニアに関する著書で「スカルパ三角」と命名しました。

スカルパ三角は下記の3つの組織により構成されます。

  • 鼠径靭帯
  • 縫工筋(内側縁
  • 長内転筋(外側縁

そして、この三角の中を

  • 大腿神経
  • 大腿動脈
  • 大腿静脈

が通っています。また、スカルパ三角の外側(大腿神経よりもさらに外側)の深部では大腿骨頭も触れることができます。

スカルパ三角とは

スカルパ三角

 

 

動画はこちら↓

 

臨床的意義として以下のようなものが挙げられます。

  • 大腿骨頭骨折や変形性股関節症(特に初期段階)などの股関節疾患や腸腰筋・腱の損傷にて、スカルパ三角での圧痛が認められます。
  • 先天性股関節脱臼が認められる場合には、スカルパ三角部分にて、骨頭を触知できません。

補足:スカルパ三角に関する国家試験問題

以下のように、国試にも頻出する問題です。言葉で覚えないで、きちんと図で覚えましょうね

問題 35-43
正しいのはどれか。
1.大転子は股関節120°屈曲位でローザー・ネラトン線上に触れる。
2.スカルパ三角は鼠径靭帯,縫工筋内縁および大内転筋外縁からなる。
3.ハムストリングスは半膜様筋と半腱様筋との2筋を総称していう。
4.トレンデレンブルグ徴候は患脚側の骨盤が遊脚時に落下する現象をいう。
5.成人の健常な大腿骨の頸体角は120~130°である。

 

問題 47-60
スカルパ三角で誤っているのはどれか。
1. 坐骨神経が通る。
2. 大腿動脈が通る。
3. 底面に恥骨筋がある。
4. 外側は縫工筋で形成される。
5. 内側は長内転筋で形成される。

解説です。

問題 35-43
×1.ローザー・ネラトン線は上前腸骨棘と坐骨結節を結ぶ線
×2.大内転筋ではなく長内転筋
×3.半腱様筋 半膜様筋 大腿二頭筋短頭 大腿二頭筋長頭
×4.トレンデレンブルグ徴候は骨盤が立脚時に落下する現象
○5.成人の健常な大腿骨の頸体角は120~130°である。

問題 47-60
×1. 坐骨神経が通る。大坐骨孔から骨盤へ
○2. 大腿動脈が通る。
○3. 底面に恥骨筋がある。
○4. 外側は縫工筋で形成される。
○5. 内側は長内転筋で形成される。

参考書籍

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長崎県生まれ福岡育ち 1994年8月生まれの獅子座 血液型はB型でマイペースな性格 趣味は料理と音楽鑑賞とゲーム 東京都の回復期病院勤務で理学療法士2年目の新米です。患者様のリハビリを日々お手伝いしています。 好きな分野は摂食嚥下・解剖学・生理学

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