ヘルプマークをご存じですか?

 
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hayato
長崎県生まれ福岡育ち 1994年8月生まれの獅子座 血液型はB型でマイペースな性格 趣味は料理と音楽鑑賞とゲーム 東京都の回復期病院勤務で理学療法士2年目の新米です。患者様のリハビリを日々お手伝いしています。 好きな分野は摂食嚥下・解剖学・生理学

ヘルプマークをご存じですか?

 

プロフィールに載っていますが、私は回復期病院で働いています。患者様やご家族様のリハビリの目標としては「家に帰りたい!」ことが一番多いような気がします。そりゃそうですよね。怪我する前はそれぞれの自宅で生活を送っていたのですから。

先々週は七夕でしたね。私の勤務先では笹を用意し、患者様がそれぞれお願い事を短冊に書いていました。

 

「はやく帰りたいです。」

「歩けるようになりたいです。」

「膝の痛みがなくなりますように。」

 

みんな願うことは一緒ですね。それを叶うことができるように支援するのが我々の仕事です。

 

…。話が脱線してしまいました。

 

こういった希望がある中で、お出かけをしたい!という方も多くいます。とくに都内の病院なので、多くの患者様は出かける際に公共交通機関を利用していたという話を聞きます。

 

だから、私の勤務先では実際に電車やバスでお出かけする練習をします。

 

しかし、これで満足してはいけないのです。あくまで『練習』です。

 

セラピストが同行していると(胸の前に病院のネームプレートがつけています。)、ありがたいことに患者様のために席を譲ってくれます。

 

電車の『練習』終わりに患者様に感想を聞くと、「今日は座れたけど、いざ立って乗るのは難しそうだね。」と。

 

それでは意味がないでしょう。『練習』は本番(退院後)のために行うのだから。

 

駅のホームで電車が来た時に満員だったらどうしますか?諦めて次の便を待ちますか?次の便が満員じゃない保証なんてありません。

 

解決方法はちゃんとありますよ。

 

座れる環境を自ら提供すればいいのです。ということで今回は、「ヘルプマーク」について紹介させて頂きます。

ヘルプマークとは?

外出時に援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマークです。よく杖やバックにつけて利用することが多いです。赤なので目立ちますね!

 

援助や配慮を必要としている人はどんな人?

1.義足や人工関節を使用している方

2.内部障害や難病の方

3.妊娠初期の方

 

これらの方々の中から配布を希望する方々です。特に基準を設けているわけではありません。

 

どうやってもらうの?

特に書類等の提示は必要なありません。指定の場所申し出ることで受け取ることができます。援助や配慮を必要としている人のご家族が受け取ることもできます。

全国の普及率・受け取り方

引用:助け合いのしるし ヘルプマーク|全国の普及状況

全国の大部分で導入されていますね。

受け取り方は都道府県ごとで異なっています。大体、役場や市役所や駅のホームで受け取ることができるみたいです。詳しくは上記のリンクをクリックすることで確認することができます。

 

ヘルプマークをみかけたら?

以下の行動をお願いします。あなたの心優しい気遣いが大きな助けになります。

1.電車・バスの中で、席をお譲りください。
外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。

2.駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。

3.災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。

 

ヘルプマークに関するエピソード

東京都福祉保健局のホームページに掲載されていたヘルプマークに関するエピソードを載せておきます。是非読んでみて下さい。

難病を患っているため、ヘルプマークをいつも持ち歩いています。でも、周囲から見えるようにつけるのは気が引けて、いつもバッグの中にしまっていました。理由は、満員電車に乗ることも少ないし、薬さえ服用していれば生活に大きな支障のない私が「難病だから、配慮してください」とヘルプマークを掲げるのは、少しおこがましいように感じてしまったからです。
でもある日、家の近くで、ヘルプマークをつけたお姉さんを見かけて、ヘルプマークのもつ、違う意味に気付かされました。とても元気そうなお姉さんの姿を見て「こんなに身近に、同じように頑張っている人がいるんだ」と勇気づけられたんです。すごく嬉しくて、そして心強く感じました。
今は、私と同じく難病などを抱えた方たちに向けて「ここに仲間がいます。いっしょに頑張りましょう」という思いを込めて、積極的にヘルプマークを掲げるようにしています。

27歳/会社員

 

私も心臓疾患でヘルプマークを持っている者である。ある日のこと、リハビリで病院に行くため小さな100円バスに乗ると、優先座席に堂々と座っている若い女性がいる。「これはまぁなんじゃいな?」と思いつつ残っていた最後部の一段高い席に座った。バスが出発し、次のバス停で乗り込んでこられたのは杖をついたお年寄り。私が女性を見ていると、意外なことにその女性はすぐにお年寄りに席を譲った。
ここまでなら普通のお話。ところが私が目にしたのは、彼女が付けていたヘルプマークだった!「おっとこりゃイカン・・・」すぐに立ち上がってその女性の所へ行き、肩をちょいと叩いて席を示すと、彼女はニコリと笑って会釈をし、席に座った。自分もリュックにはヘルプマークをしのばせている立場。でもその時は、症状が出ているわけでもなくリハビリで自転車を漕ぎに出かけている状況。もちろん立っていても何ら問題ないどころかそれもリハビリになるだろう。しかも、100円バスの優先座席の上には「ヘルプマーク」のステッカーが貼ってあるものの、しかしあまり知られていない状況の中、彼女に席を譲ることができるのは私ぐらいだろうと思ったのだ。
改めてこのマークの偉大さと普及の大切さを思った。なぜならあの女性がこのマークをつけていなかったら、この一連の出来事は起こり得なかったわけであるし、彼女はおそらくなんらかの辛い思いをしながら立っていただろうから。そのうえ彼女は、ヘルプマークを付けるような立場でありながら、杖をついたお年寄りに席を譲った。なんと優しい行動だろう。そんな彼女に最初間違いなく「意地悪な視線」を投げていた自分を恥じた私は、できればこのマークの事をもっと知って貰えるよう、折に触れて人に話をしていこうと思ったのである。

52歳/自営業

 

私は都内在住の精神障害者で、夫と二人で暮らしています。遠距離通勤を週5日しています。私は障害特性からとても疲れやすく、また調子が悪いと文字の意味がわからなくなるという障害があります。移動にはいつも残りの体力を考慮しています。
イレギュラーな事態にとても弱いという特性もありますが、ある時、いつも利用している電車が運転見合わせになってしまったことがありました。新宿駅は乗客たちで大混雑・大混乱。駅員さんへ怒号を飛ばしている人もいて、私は怖くなって壁に寄りかかるようにしてなんとか立っていました。思考がうまく回らず、ベンチを見つけることができなかったのです。私はリュックサックにヘルプマークをつけているのですが、それが見えるような状態でのしんどそうな様子の私を見て、若いOL風の女性が声をかけてくれました。「大丈夫ですか?」その優しい声かけに、少しホッとしました。私は「ありがとうございます。今、駅構内の文字放送の意味が分からず、音声案内も聞き取りづらくて困っています。どこか休める場所はないでしょうか」と伝えると、その女性は「改札を出た先にファーストフード店があります。そこで休んではいかがですか。よかったら案内しますよ」と言ってくれました。そして、一緒に改札を出て、混雑の中、近くのイスのあるファーストフード店まで案内してくれました。私が「ありがとうございます」とお礼を言うと、その女性は「困ったときはお互い様ですから」と笑顔で返してくれ、去っていきました。
「お互い様」。この言葉は、私の中で宝物です。この経験以降、私は自分が優先席などに座っている時、ヘルプマークやマタニティマークなどを着けた方がいたら積極的に声をかけるようになりました。自分の体調と相談しながらですが、私もまた「助けられる側」から「手を差し伸べる側」になれるのだと実感した出来事と言葉でした。

35歳/会社員

 

病院で働いている私たちの仲間たちへメッセージ

最後に、私と同様に病院や施設で勤務している方々に伝えたいことがあります。

 

ぜひ、「ひとりで公共交通機関を利用したい!」という方がいて練習をする機会があれば、その練習の際にヘルプマークの配布場所に行って一緒に受け取ってください。

 

一言申し出るだけでいいのです。それだけで、その人の生活は豊かになると思います。公共交通機関だって心配なく乗れるし、疾患は違えど頑張って生活をしている仲間がいることを実感できます。

 

私もヘルプマークの普及をお手伝いしたく、今回の記事を作成しました。この記事が必要としてる人に届きますように。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。お疲れさまでした。

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長崎県生まれ福岡育ち 1994年8月生まれの獅子座 血液型はB型でマイペースな性格 趣味は料理と音楽鑑賞とゲーム 東京都の回復期病院勤務で理学療法士2年目の新米です。患者様のリハビリを日々お手伝いしています。 好きな分野は摂食嚥下・解剖学・生理学

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