EAT−10の概要と実施方法

検査・評価
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EAT−10の概要と実施方法

 

EAT-10は嚥下障害かどうかをふるい分ける(スクリーニング)テストとして有名ですね。

今回はEAT-10の概要と実施方法を紹介しようと思います。

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概要

EAT-10は嚥下障害の有無を簡単に確認するスクリーニング方法です。

タイトルの通り10項目の質問で構成されています。

それぞれの項目に5段階(0点〜4点)で回答し、3点以上であれば異常(摂食嚥下機能に問題を認める可能性が高い)であると判断します。

余談(学生・JSDR認定士取得を考えている方向け)

EAT-10を問題にするテストでは、この5段階が0点〜4点であることが問われているような気がします。

選択肢の中から正答を選ぶような問題で、『EAT-10では1点〜5点の5段階で評価する』と問われたら間違いです。

よくよく考えたらわかると思いますが、仮に一番低い点数が1点であれば、EAT-10を実施したときの最低点は10点となり、どう足掻いてもカットオフポイントの3点を超えてしまいますよね。

質問内容

質問1:飲み込みの問題が原因で、体重が減少した。
質問2:飲み込みの問題が外食に行くための障害になっている。
質問3:液体を飲み込む時に、余剰な努力が必要だ。
質問4:固形物を飲み込む時に、余剰な努力が必要だ。
質問5:錠剤を飲み込む時に、余剰な努力が必要だ。
質問6:飲み込むことが苦痛だ。
質問7:食べる喜びが飲み込みによって影響を受けている。
質問8:飲み込む時に食べ物がのどに引っかかる。
質問9:食べる時に咳が出る。
質問10:飲み込むことはストレスが多い。

 

以上の質問に0点(問題なし)〜4点(ひどく問題)で回答し、合計得点を計算します。

精度と信頼性

内的整合性(全ての質問内容が同じ特性を測定しているかの程度)の指標であるCronbachのα係数は0.946です。

通常、α係数が0.8以上であれば内的整合性があり信頼性の高い尺度といえます。

 

精度については臨床的重症度分類(Dysphagia severity scale:DSS)を用います。

臨床的重症度分類

DSSが6点(軽度問題)以下であれば「摂食嚥下障害あり」と判断し、DSSが4点(機会誤嚥)以下であれば「誤嚥あり」と判断した数に対して、EAT-10で合計得点が3点以上とした数の割合を示す感度は各々52.2%、75.8%です。

つまり、EAT-10で3点以上の方はDSSが6点以下である可能性は52.2%であり、DSSが4点以下である可能性は75.8%であるということです。

どちらにしろ100%ではないのでこの検査は断定できるものではないということを強く言いたいです。(EAT-10に限らずどの検査も同じことが言えますが…)

注意点

先ほどもお話ししましたが、EAT-10はあくまでもスクリーニング方法なので、EAT-10での点数が小さくても嚥下障害があると断定はできません。

点数が低い場合は他の検査と併用して詳細に評価を行う必要があります。

ご家庭で使用される場合も同様に、点数の程度で直ぐに嚥下障害があると判断せずにまずは専門家に相談しましょう。

質問用紙

下のPDFからダウンロードできます。

 

参考文献

若林 秀隆, 栢下 淳.摂食嚥下障害スクリーニング質問紙票EAT-10の日本語版作成と信頼性・妥当性の検証.静脈経腸栄養:Vol29 No3 p871-p875 2014.

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