フードテスト(FT)
- 概要
プリン茶さじ一杯(4g)を舌背部前部に置き、嚥下を命じる
嚥下後に口腔内を観察し、残留の有無、位置、量を確認する
嚥下が可能な場合(この時点で評点3点以上)は反復嚥下を2回行わせる
※口腔内残留の程度を評価するため
評価基準が4点以上なら最大2施行繰り返す
最も悪い点を評点とする
- 評価基準
- 嚥下なし。むせるand/or呼吸変化を伴う(呼吸切迫)
- 嚥下なし。呼吸変化を伴う(不顕性誤嚥;Silent Aspirationの疑い)
- 嚥下あり。呼吸良好、むせるand/or湿性嗄声、口腔内残留を伴う
- 嚥下あり。呼吸良好、湿性嗄声なし、口腔内残留ほぼなし
- 4点に加え、追加嚥下運動(空嚥下)が30秒以内に2回以上可能
- 感度と特異度
カットオフ値を4点とした場合、摂食嚥下障害者においてフードテストが VFで確認された誤嚥を検出する感度は 0.7,特異度は 0.62 と報告されている。
- 注意点
- 唾液の誤嚥のリスクがあるため事前に口腔ケアを行い、口腔内を清潔・湿潤させておく。
- 喉頭隆起が復位に戻ったとこで1カウントする。
- 喉頭挙上が不十分で十分に移動せずに下降する場合はカウントしない。
- 認知機能低下や高次脳機能障害により動作の指示理解・協力がが得られない場合は実施困難。
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