腸骨筋
起始停止
起始:腸骨内面の腸骨窩
停止:大腰筋の腱と一体化して、大腿骨の小転子に付着します。
神経支配
大腿神経(L2~L3)
血液供給
内側大腿回旋動脈
動き
・股関節屈曲
・大腿骨が固定された場合は体幹が屈曲する。(下図)
・腰椎が固定された場合には大腿骨が屈曲する。(下図)
・股関節が過伸展した場合には、前方の不安定性に対して制動し支持する働き。
触診
ASISから1横指内側を触診します。大腰筋との区別が難しいです。臨床では「腸腰筋」として一括りに扱われることが多いです。
股関節を約45°に屈曲して矢状面方向に屈曲運動を他動的に反復すると筋の収縮を感じることができます。
関連疾患
・股関節屈曲拘縮
・慢性腰痛
・変形性股関節症
・化膿性腸腰筋炎
・腸恥包炎
補足事項
・股関節屈曲拘縮のテスト⇒Thomas test
引用:関節可動域制限の原因を特定するための整形外科的テスト~筋を伸張するには肢位が大切~|理学療法士・作業療法士のためのスキルアップノート
・腸腰筋の拘縮⇒腰椎の代償的前弯⇒腰痛の原因となりうる。
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