【ペコぱんだ】簡易的に舌圧を測定する方法

摂食嚥下
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【ペコぱんだ】簡易的に舌圧を測定する方法

 

舌を口蓋に押し付ける力のことを舌圧といいます。

 

舌圧が弱いと食塊形成が不良になる、食塊の移送が困難になる、嚥下中の嚥下圧の産生に影響を及ぼすなど、摂食嚥下に影響を及ぼす因子となっています。

 

また、サルコペニアの摂食嚥下障害診断のフローチャートにて嚥下関連筋群の筋力低下を判断する際に舌圧が用いれれています。

舌圧の測定方法については以下の記事で紹介しています。

 

これら舌圧を測定するるためにJMS舌圧測定器®︎が必要となります。

舌圧測定器(TPM-02) | 製品案内 | JMS 医療関係者向けサイト舌圧測定器(TPM-02) | 製品案内 | JMS 医療関係者向けサイト

 

JMSの公式サイトをご参照ください。

 

医療機器なので値段は高く、本体・舌圧プローブ・連結チューブ併せて20万円くらいです。

個人で使用している方は少ないのではないでしょうか。

 

今回は、簡易的に測定できる方法を紹介します。

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ペコぱんだ®︎を使用する

ペコぱんだ® | 製品案内 | JMS 医療関係者向けサイトペコぱんだ® | 製品案内 | JMS 医療関係者向けサイト

 

ペコぱんだ®︎も舌圧測定器と同じくJMSから販売されています。

これは舌圧を強化するための道具で、JMSの公式サイトで詳細な使用方法は記載されているので、こちらも併せてご覧ください。

 

ペコぱんだ®︎は色によって堅さが違います。理学療法士には馴染みのあるセラバンドのような感じですね。

 

リハビリ 運動療法 / セラバンド T127-00/T120-00/T121-00/T122-00/T123-00/T124-00/T125-00/T126-00/T117-00/T110-00/T111-00/T112-00/T113-00/T114-00/T115-00/T116-00|オージーウエルネス|物理療法機器・リハビリ機器・入浴機器・衛生関連機器

 

色と堅さの目安は以下の通りです。

水色:極めて柔らかめ(SS)→ 5kpa程度
ピンク色:柔らかめ(S)→ 10kpa程度
紫色:やや柔らかめ(MS)→ 15kpa程度
緑色:普通(M)→ 20kpa程度
オレンジ色:やや硬め(MM)→ 25kpa程度
黄色:硬め(H) 30kpa程度

 

高齢者に対するペコぱんだを用いたセルフトレーニングの効果についての報告もあるので紹介します。

8週間のトレーニングにより舌の筋力、持久力が改善した。
訓練群のアドヒアランスは99.2%と高かった。

Tongue-Strength-exercise in Healthy Adults:Effect of Exercise Frequency-A Randomized Trial

 

さて、このペコぱんだ®︎を用いて舌圧を簡易的に計測する方法を紹介します。

まず、舌圧の基準値として以下の2つを覚えておきましょう。

 

・口腔機能低下症の一つの基準:30kpa未満
・嚥下関連筋群の筋力低下(サルコペニアの摂食嚥下障害診断のフローチャート):20kpa未満
先ほどの色と堅さの違いと併せて考えてみましょう。つまり、以下のようになります。
黄色のペコぱんだ®︎が潰せない→ 口腔機能低下症の疑い
緑色のペコぱんだ®︎が潰せない→ 嚥下関連筋群の筋力低下の疑い

※注意点

舌圧測定器とは違い、客観的にどの程度潰せているかを確認することができません

 

実施方法を理解できて、潰せたかどうかを評価者に伝えることができる方のみが実施できる方法です。

 

経験上、「これって潰せているのか分からない」という感想を持つ方が多い印象でした。実施中に口の中を観察することはできないので、まず、潰せたかどうかの感覚を伝えるために、まず一番柔らかい水色のペコぱんだ®︎から始めた方が良いと思います。

握力と舌圧の関係

握力が最大舌圧に相関しているという報告は多くあります。

 

スクリーニング程度であれば舌圧を直接に計測せずとも握力を計測することで予測はできると思います。

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回復期勤務の理学療法士。
卒業研究で摂食嚥下分野に興味を持ち、いつまでも食べる楽しみを続ける支援ができるように日々研鑽を行う。
【所属学会】
日本摂食嚥下リハビリテーション学会
日本サルコペニア・フレイル学会
【資格】
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士

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