安全運転を行うための予防体操

2019/09/19
 
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hayato
長崎県生まれ福岡育ち 1994年8月生まれの獅子座 血液型はB型でマイペースな性格 趣味は料理と音楽鑑賞とゲーム 東京都の回復期病院勤務で理学療法士2年目の新米です。患者様のリハビリを日々お手伝いしています。 好きな分野は摂食嚥下・解剖学・生理学

安全運転を行うための予防体操

高齢者の交通事故が注目されている今日

最近のニュースで気になるものがあります。いくつか紹介しようと思います。

概要

2019年(平成31年)4月19日12時25分頃、東京都豊島区東池袋の交差点において通商産業省(現経済産業省)の元職員で無職の男性(当時87歳)の運転していた車が暴走して多重衝突事故を惹起。毎日新聞によると男性の運転者と同乗者を含む8人が重軽傷を負い2人が死亡したと報道。死亡した2人は母娘で24日に告別式が開かれた。

車を運転していた男性は赤信号を2回無視しており、ブレーキをかけた形跡もないことがドライブレコーダーの記録から判明している。男性は事故直後に息子に電話をかけ「アクセルが戻らなくなり、人をひいた」と説明した。一方、警視庁は調査の結果、車に不具合は見つからずエアバッグは正常に作動していたとする。当初は男性とその同乗者(1人)を含む負傷者8人・死者2人と報道されていたが、24日になって警視庁は新たに別の母娘が軽傷を負っていた事実が判明したことを明らかにした。そのため、運転者男性を含めて死傷者は計12人となった。

事故当時の様子

加害者が運転していた自動車のドライブレコーダーには、事故前後の様子が録画されていた。警視庁によると事故現場付近の左カーブの辺りで加害者の妻が「危ないよ、どうしたの」と声をあげ、加害者は「あー、どうしたんだろう」と応じた直後に車道左側、金属製の柵、縁石に衝突。周辺の防犯カメラの映像によると、そのままパニックとなって時速100km/h近い高速で交差点に進入。ごみ清掃車両と衝突し横転させて、回転。交差点周囲の多数の自転車、歩行者などを巻き込んだと見られる。

出典:東池袋自動車暴走死傷事故

 

6月13日午前9時54分ごろ、西宮市樋之池町で「車と歩行者の事故だ」と目撃者の男性から通報がありました。警察によりますと、69歳の女性が運転する乗用車が公園に行こうとしていた保育園の園児ら17人の列に突っ込んだということです。

この事故で、歩道を歩いていた5歳と6歳の女児2人がけがをして病院に搬送されています。2人とも意識はあるということです。警察によりますと、6歳の女の子は肩の骨を折る大けが、5歳の女の子は軽いけがだということです。

女性は忘れ物に気付き、駐車場に入って車を方向転換させようとして園児らの列に突っ込んだとみられています。警察はまもなく女性を過失運転致傷の疑いで逮捕するとしています。

保育園児の列に車突っ込む 園児2人けが 兵庫 西宮|NHKニュース

最近、高齢者が加害者になる交通事故のニュースが目立っていますね。とても痛ましい事件です。

80歳以上の方で外出をする際に4人に1人は車を自分で運転する時代です。高齢者に向けて新しい免許を創設(対象は年齢を75歳以上、安全機能が付いている車のみに制限などの規則があるみたいです。)する方針や、東京都の小池百合子知事が、アクセルとブレーキを踏み間違えた際に急発進を防ぐ装置の取り付け費用を9割程度補助する方針を表明したりと、ここ最近で高齢者の安全運転に力が入っていますね。

 

高齢になると視界が狭くなったり、注意力が低下したり、咄嗟の状況に反応する時間が長くなってしまいます。

 

自分が脳血管障害を呈した患者様を担当したときの話です。その方は、退院後に運転をしたいという希望が挙がっていました。しかし、上記の高齢化による身体機能の低下に加えて高次脳機能障害によって、さらに情報処理能力が低下したり、注意力が低下してしまいました。

 

言語聴覚士の高次脳機能を評価する机上のテストの結果(運転するにあたって、現状では十分な能力が備わっていないこと)を伝えたのですが、、、

 

「おれは何十年も運転してきたんだ。運転は経験がモノを言うだろ?もともと紙とペンを使うテストとか頭を使うことは苦手だった。こんなんじゃ運転できるできないを評価するのはおかしい。」と。

 

言いたいことは分かります。何十年も経験したことが一瞬でできなくなる訳がない。今回のケースは高次脳機能障害の影響もあるのですが、健常な高齢者も同じように考えている人は少なくないと思います。

 

徐々に身体機能が落ちていることは覚えて欲しいとこです。

 

運転には様々な動作を伴います。身体機能の低下を抑えるために日々の予防運動を行いましょう。以下で紹介していくのは運転に必要な動作が衰えないようにする体操です。是非覚えて頂き毎日実践して欲しいです。

 

安全運転体操

まずは身体をリラックス!

運転する前や長時間の運転での疲労が起きた時はリラックスをしましょう。簡単な動きですがとても大事な体操です。

1.首を左右にゆっくりと傾けます。これは首の筋肉をほぐし、車の運転の際の左右確認をスムーズにする役割もあります。

体をリラックスする体操

 

2.首を左右に回します。数回繰り返して下さい。

身体をリラックスする体操

 

3.首を大きくゆっくりと大きく回します。数回繰り返したら、反対周りでぐるぐると。

身体をリラックスする体操

 

ハンドル操作

ハンドルを握る手と腕の体操です。

1.お互いの指をひっかけて引っ張ります。息を吐きながらぐっーと引っ張り5秒止めましょう。指のかけ方を逆にしてもう一度。

ハンドル操作に対する体操

 

2.胸の前で指を組んでギューッと手のひらを押し合って下さい。これも息を吐きながら5秒数えます。

ハンドル操作に対する体操

 

3.お互いの手首を握って押し合います。図のように組んだら片方の腕は肘を伸ばすように、もう片方は肘を曲げるように力を入れます。息を吐きながら5秒間力を入れて押し合います。手首の組み方を換えてもう一回。

 

4.手のひらを天井に向ける運動と、床に向ける運動を数回繰り返します。

ハンドル操作に対する体操

 

5.右手は頭の上に、左手は胸の前にゆっくりと大きく腕を動かします(下の左図)。次に逆の運動を行います。この動作を繰り返します。手のひらは常に顔・頭の方向に向けておきましょう。

ハンドル操作に対する体操

 

左右確認

首だけではなく上部体幹(胸の辺り)も柔らかくすることで十分な左右確認ができます。

1.頭の後ろで指を組み、肘を開いていきます。両肘を後ろに引くように運動すると、胸郭が広がっていきます。

左右確認に対する体操

 

2.両手で肩を抱きしめ(この時、肘の頭は垂直になるようにして下さい。)、左右にねじっていきます。ねじった場所で20秒間保持します。息は止めないで下さい。

左右確認に対する体操

 

ブレーキ/アクセル操作

ブレーキ/アクセルをするときに使う脚の筋肉を柔らかくする運動です。

1.椅子に座り、両手の手のひらを合わせて脚の間に挟みます。息を吐きながら、膝の内側で手を押しつぶすようにギュッと力を入れます。この状態で5秒間保持します。

ブレーキ・アクセルに対する体操

 

2.両手を身体のよこに置いて、片足を外側に開いていきます。元の姿勢に戻して反対の脚を同じように開いていきます。

ブレーキ・アクセルに対する体操

 

3.左脚を右脚の下に差し込むように絡ませます。息を吐きながら図のように力を入れていきます。(左脚は膝を伸ばし、右脚は膝を曲げる力を加えていきます。)この状態で5秒間静止します。脚を組み替えてもう一度。

ブレーキ・アクセルに対する体操

 

4.椅子に座って両手を重ねて膝の上に置きます。手で膝を押します。脚はその力に抗うように持ち上げます。足底が15㎝くらい浮き上がるようにします。この状態で5秒静止します。もう片方の脚でも同様の運動を行います。

ブレーキ・アクセルに対する体操

 

反応を素早くする体操

自動車事故でブレーキを踏むタイミングが遅くなって事故を起こす人は多くいます。特に高齢者では多いみたいです。年齢とともに瞬発力が低下するためです。そうならないために、以下のラインまたぎ体操を日々行っていきましょう。

1.床にテープ(下の左上図の黄色い線)を張り、その前に座ります。

2.最初はテープより前に右脚を出しましょう。

3.次に左脚を前に出します。両足がテープより前にある状態にしましょう。

4.右脚を後ろに引きます。(下の右下図)

5.最後に左脚を後ろに引き、元に戻ります。これで1回です。

これを15秒間繰り返します。15秒間で何回できたか記録をつけておきましょう。毎日行っていくうちに次第にスピードがあがってくるはずです。

反応を高める体操

 

おわりに

どうでしたか?10分くらいで終わることができる体操です。「身体が衰えたり、反応が鈍くなってきたから車を運転しない」のではなく「身体を鍛えたり、反応を早める」ように努力してみませんか?毎日繰り返し行い、交通事故を減らしていきましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございます。お疲れさまでした。

 

参考書籍

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