聖隷式嚥下質問用紙

摂食嚥下
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聖隷式嚥下質問用紙

スクリーニングテストとは、摂食嚥下障害が疑われる者を早期に発見し、その後の精査と診断、治療へと繋げるために行うものです。

今回は、幾つかのスクリーニングテストの一つである聖隷式嚥下質問用紙を紹介します。

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概要

脳血管障害慢性期患者を対象に、嚥下障害をスクリーニングするために開発された尺度です。

 

それぞれの項目は以下の要素を反映した内容となっています。

 

No.1:肺炎の既往の有無
No.2:栄養状態
No.3〜7:咽頭の機能
No.8〜11:口腔の機能
No.12〜14:食道の機能
No.15:声門防御機能

 

評価方法

直近2〜3年の嚥下の状態を「A:重い症状・頻度の多い症状」、「B:軽い症状・頻度の少ない症状」、「C:症状はない」の3段階で評価します。

判断基準

15項目のどれか一つでも「A:重い症状・頻度の多い症状」に当てはまる場合に「嚥下障害あり」と判断します。

 

Aの項目には当てはまらないが、「B:軽い症状・頻度の少ない症状」の項目に一つでも当てはまった場合は「嚥下障害の疑い」、「臨床上問題ないレベル」と判断します。

信頼性

Cronbach’sα係数は0.85です。信頼性があるということです。

 

内的整合性(内的一貫性)
検査の尺度内部で回答のバラツキがないことを意味する。 尺度内の各項目が構成概念を同じように測ることができて、バラツキがなく、一貫していることを信頼性が高いとする考え方の概念のこと。

精度

感度とは、実際に嚥下造影(VF)などの検査で誤嚥(嚥下障害あり)が確認された者のうち、このテストで「嚥下障害あり」と判定された者の割合です。

 

特異度とは、検査で誤嚥なし(嚥下障害なし)と確認された者のうち、このテストで「嚥下障害の疑い」もしくは「臨床上問題ないレベル」と判定された者の割合です。

 

聖隷式嚥下質問用紙の感度、特異度は以下のようになります。

 

感度:92.0%
特異度:90.1%
大熊 るり,藤島 一郎,小島 千枝子,北條 京子,武原 格,本橋 豊.摂食・嚥下障害スクリーニングのための質問紙の開発.日摂食嚥下リハ会誌.2002;6(1):3-8.

感度も特異度も90%を超えており精度は高いですが、100%ではありません。

 

 スクリーニングテストはあくまでも摂食嚥下障害の有無や嚥下に関する異常を推定することが目的であるので,詳細な障害像の把握はできないことに留意する.
また、あるテストで状態が不良であると判断された場合にも,別のテストではよい結果が出る可能性もある.例えば,いくつかのテストを行ってみると,唾液の嚥下は困難であるが食物の嚥下には問題ないことがある.
一方,自発的な嚥下が可能であっても不顕性誤嚥の可能性が高い場合もあるため,その他の検査や症状を複合的にみて判断する必要がある.
摂食嚥下障害の評価 2019 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 医療検討委員会

 

用紙はこちら→https://www.nichiiko.co.jp/medicine/swallow/data/swallow_qsheet.pdf

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